大きくなったツツジを剪定したいです。時期はいつがいいですか?
剪定しないと、どうなりますか?
丸坊主にしちゃっても大丈夫?
このような疑問に答えます。
ツツジの剪定に悩んでいる人が多いみたいですね。
ツツジは剪定しないと、どんどん大きくなり、花の数も少なくなってしまいます。
そこで、この記事では「剪定時期」はもちろん、「失敗しない強剪定のやり方」や「自然樹形に仕上げる方法」を紹介。
いままで、たくさんのツツジを小さく剪定してきました。そのノウハウをまとめたので、「ツツジの剪定」に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
福森造園三代 庭師 庭ラブ管理人
福森 一平
年間250日、100件以上のお寺・個人宅を剪定
技術はあるけどアナログな親方にかわり、受け継がれた剪定の技、庭づくりの技術を発信中。「はじめての人にも分かりやすく」をコンセプトに、庭を愛する人のための情報メディア「庭ラブ」を運営しています。
福森造園公式HP:https://fukumori-zoen.com
花を咲かせたい人のツツジの剪定時期は5〜6月
翌年も花を楽しみたい人は、5〜6月までに剪定を終えましょう。
ツツジは6月を過ぎると、翌年に咲く花芽をつけます。
なので、6月以降の剪定では花芽を切ってしまい、翌年の花が咲かなくなってしまいます。
こうしたことを防ぐためにも、ツツジの花が咲く4〜5月には剪定の準備をしておきましょう。
ここでポイント!
とにかく小さくしたい人は真夏と真冬以外なら剪定OK
翌年の花は我慢するので、今すぐ小さくしたい!
こういった場合は、真夏(8月)と真冬(1〜2月)以外であれば、いつでも剪定可能です。
あまりに暑い日、寒い日に、丸坊主(葉が全て無くなるほどの剪定)にしてしまうと、枯れる可能性があるので注意してください。
電動バリカンを使えば女性でもカンタンに剪定できる
このような電動バリカンを使えば、女性でも簡単にツツジを小さくすることができます。
やり方は簡単。見ていきましょう。
バリカンではあまり太い枝を切れないので、先に剪定バサミを使って太い枝を切っておきましょう。
ちなみに最近は、剪定バサミも電動のタイプが登場していて、力を入れなくても簡単に太い枝を切ることができますよ。
ここで重要なポイント!
すぐに伸びるので、思いきって根元ギリギリで切りましょう。
そんなに切っても大丈夫?と心配になる人もいるかもしれませんが、大丈夫です。
枝を減らすことは、むしろ風通しを良くして病害虫を予防するメリットもありますよ!
電動バリカンを使って刈り込んでいきましょう。
ポイント
それ以外は、とくに難しいポイントはなく、希望の大きさになるまで刈り込めばOK。
ただし、ケガには注意です。
動いている最中に指などを入れると非常にキケン。
止まったと思っても、惰性で動いていることがあります。完全に停止するまで、むやみに触らないようにしましょう。
少しでも危ないと感じたらプロにお願いするのがいいでしょう。
下記の記事では、おすすめの剪定業者を紹介しています。よかったら参考にしてみてください。
大きくなったツツジを強剪定で丸坊主にする方法
剪定バサミを使えば、ツツジを限界まで小さくすることができます。
力に自信のない人は電動タイプの剪定バサミがおすすめ。
ひとつ持っておくと、何かと役立ちますよ〜
こちらもやり方は簡単。
まずは、大体どれくらいの大きさにするかを決めましょう。
切ったところから、すぐに芽が伸びるので(時期にもよりますが10cm程度は伸びる)、それをふまえて大きさを決めるのがポイント。
ツツジは丸坊主になるまで剪定しても、すぐに芽が出ていい感じになるので、思い切って小さくしても大丈夫!
そして剪定していきましょう。
ツツジの中に手を入れて、仕上げたい大きさになるように剪定バサミで切っていきます。
あとから修正できるので、あまり難しく考えず、ザクザク切っていきましょう!
手が奥まで入らないときは、周りから徐々に小さくしていけばOK。
ツツジを自然樹形にする剪定方法
一般的には、四角や丸い形に切られることの多いツツジですが、自然な樹形で剪定することもできます。
使う道具は剪定バサミ。
まずは樹形から大きく飛び出した枝を、できるだけ根元のほうで切りましょう。これをするだけで、樹形が小さくなると思います。
根元から切ることで、枝の数を減らして風通しを良くし、病害虫を予防する効果もあるんです。
そして全体のバランスを整えていきます。
上記でも説明しましたが、ツツジは横に広がりやすい木。なので、横に張り出している枝を多めに剪定すると、バランスよく仕上がります。
庭木として人気があるツツジの種類
ひとくちにツツジといっても、たくさんの種類があります。
ここでは、一般的な庭木や公園などに植えられているツツジを紹介。
ヒラドツツジ(平戸ツツジ)
日本全国どこでもよく見かけるツツジです。
種類が多く、白やピンク、赤など色鮮やかな花をさかせます。
年間を通して葉のある、常緑低木で大きな花が特徴。
管理が楽なので、庭木としても非常に人気があります。
ただし、寒さにはちょっと弱いです。
オオムラサキツツジ
一般的にツツジといえば、こちらの「オオムラサキツツジ」といってもいいくらい、よく見かける種類。
あざやかなムラサキの花が特徴。
庭木としてだけでなく、排気ガスや寒さにも強いので道路の近くにもよく植えられています。
ヒラドツツジの一種。
ミツバツツジ
関東、東海エリアに多く分布する落葉樹。
名前のとおり枝先に、3枚の葉が付くのが特徴。
花は画像のように薄いムラサキで、ヒラドツツジよりは小ぶり。
ツツジの中でも開花が早い種類で、早いときには3月ごろには咲き始める。
種類が多く国内だけで44種類が存在します。
ドウダンツツジ
最後はちょっと変わり種。
名前にツツジとつきますが、花は小さいベルの形で上記のツツジとは異なります。
紅葉も楽しめる落葉低木で、もともとは西日本に自生していました。それが品種改良され、いまでは全国の公園や生け垣として植えられています。
ツツジの育て方
最後にツツジの育て方を解説します。
水やり
ツツジは根が浅いので、水をしっかりと与える必要があります。
特に夏の暑い時期は、早朝に必ず水やりをおこないましょう。
できれば、夕方にもおこなうと安心です。
ここで注意点!
熱い水をそのままかけると木が弱ってしまいます。
肥料
12〜1月に油かすをツツジの近くに穴を掘って埋めましょう。春にむけてゆっくりと効果がでてきます。
害虫
- カイガラムシ
- ツツジグンバイ
- ケムシ
- ルリチュウレンジ
ツツジには上記のような害虫が付きやすいです。
この中でもとくに多い、ツツジグンバイの駆除方法について解説します。
オルトランという薬剤を、水で薄めて散布するのが効果的です。
多くの害虫に効果があるので、ツツジ以外の庭木にも散布しておきましょう。
大きくなったツツジは時期を守って剪定にチャレンジ
今回は「大きくなったツツジの剪定時期や強剪定の方法」について解説しました。
ツツジは剪定の簡単な庭木ですが、いざやるとなると道具を揃えたり、ゴミを捨てたり、なにかと手間がかかります。
下記の記事では、おすすめの剪定業者を紹介しています。よかったら参考にしてみてください。
もちろん、岡山県内であれば私たち福森造園に、お気軽にお問い合わせください。
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