【松の木の秋剪定】もみあげのやり方!プロは春や夏の時期にもやります

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松の剪定でよく聞く、もみあげってなんですか?

もみあげのやり方と適した時期を教えて下さい

もみあげは失敗すると枯れますか?

このような悩みに答えます。

松のもみあげのやり方剪定時期で悩んでいる人が多いみたいですね。でも大丈夫です。

もみあげはちょっとしたコツさえ覚えれば誰でも簡単にできます。

この記事では、私がもみあげをするときに気をつけているポイントコツを紹介。

本や他のサイトとは少し違うかもしれません。長年の経験から磨き上げた現場で使われる技術を、はじめての人にも分かりやすく紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人
いっぺい

福森造園三代 庭師 庭ラブ管理人

福森 一平

年間250日、100件以上のお寺・個人宅を剪定

技術はあるけどアナログな親方にかわり、受け継がれた剪定の技、庭づくりの技術を発信中。「はじめての人にも分かりやすく」をコンセプトに、庭を愛する人のための情報メディア「庭ラブ」を運営しています。

福森造園公式HP:https://fukumori-zoen.com

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松の木の秋剪定「もみあげ」とは?目的は2つあります

まずはもみあげとは何かを解説しています。

もみあげは「松の木」独特の剪定方法

もみあげは、下記のように大きく分けて3種類ある、松の剪定方法の中のひとつです。

松の3種類の剪定方法
  • みどり摘み
  • もみあげ
  • 透かし剪定

もみあげの特徴は、ハサミを使わないこと。松の葉を、手でムシってしく作業をもみあげと呼びます。

この作業は松の剪定、独特の概念で他の庭木ではおこないません。

もみあげの2つの目的

もみあげには2つの目的があります。ひとつずつ解説していきますね。

理由1. 松の木の樹形を美しく

もみあげをすることで、松の樹形をより一層美しく仕上げることができます。

具体的には、もみあげによって葉の枚数を減らして、松の木をスッキリ見せることができます。

いっぺい

もみあげをするだけで、松はスッキリと綺麗に見えるようになりますよ!

理由2. 病害虫の予防

松は落葉木ではありませんが、葉は枯れると茶色くなり地面に落ちます。

落ちる葉の中には途中で枝などに引っかかり、枯れ葉が一箇所に溜まってしまうと、害虫被害の原因に。

また松の葉が混みあっていると、下の枝葉に日光が十分に当たらず弱ってしまいます。

いっぺい

松の健康のためにも、もみあげは必ずおこなうようにしましょう!

【松(マツ)の秋剪定】もみあげのやり方5つのコツ

それでは松の秋剪定、もみあげの5つのコツについて解説していきます。

5つポイントを守れば、松の剪定が確実にレベルアップしますよ!

コツ① 今年の葉も、もみあげる

松(マツ)のもみあげ
松(マツ)のもみあげ

夏以降のもみあげは今年の葉も、もみあげをしましょう。

一般的にはもみあげは去年の古い葉を取ることが基本とされていますが、実際は古い葉を取るだけでは綺麗にならない場合があります。

それは、夏〜冬に剪定する場合です。

この時期に古い葉だけをもみあげても、今年の芽が成長し切っているので全体的にモサモサとしてしまい、あまりスッキリとしません。

なので今年の葉も4〜6葉を残して、もみあげると全体的にスッキリとした印象になります。

いっぺい

古葉だけでなく、今年の葉も少しもみあげるのがポイント!

コツ② 葉をムシる方向に注意

松(マツ)のもみあげの向き

もみあげの際に葉をムシる方向には注意が必要です。

写真のように、枝の方向にムシると一緒に樹皮が剥がれてしまいます。

なので、葉をムシるときは横か斜めにムシるようにしましょう。

こうすることで、松の枝を痛めずにもみあげを行うことができます。

コツ③ もみあげは透かし剪定と同時に行う

もみあげは透かし剪定と同時に行うことで、効率よく作業できます。

その理由は透かし剪定をすることで不要な枝を減らして、もみあげを最小限にできるから。

なので、もみあげと透かし剪定はセットでおこなうようにしましょう。

透かし剪定については、こちらの記事を参考にしてみて下さい。

コツ④ こだわりがなければ薄手のゴム手袋が◎

「松(マツ)は素手でするもんや!」このようなこだわりがなければ、こちらのような薄手のゴム手袋を使用しましょう。

指先の感覚が大切な、松のもみあげ。ですが、このような薄手のゴム手袋を使用すれば素手と同じ感覚で、怪我や汚れの心配をすることなく作業に集中できます。

ちなみに私が愛用しているのがショーワグローブさんの組立グリップで、非常に薄いわりに丈夫なのでおすすめです。

すこし高いですが、洗濯して繰り返し使えるのでむしろ経済的。

いっぺい

いろいろな手袋を試した結果、組み立てグリップが一番よかったです!

その他の道具については、こちらの記事を参考にしてみて下さい。

コツ⑤ 棚ごとにチェックする

いっぺい

赤マルで囲った枝の塊を棚(たな)と呼びます。

もみあげで大切なのは、一つの棚が終わるごとに少し離れてみてチェックすることです。

すると剪定したはずなのに、まだモサモサしてるところがあることに気づくと思います。

これは枝や芽の数や重なり具合によって起こるので、ここで

  • 葉が6枚のところを4枚にする
  • 芽の数を減らす
  • 不要枝を整理する

これらの作業をもう一度行うことにより、最終的な仕上がりがより一層美しくなります。

松(マツ)のもみあげで注意するべき3つのポイント

簡単そうに思える松のもみあげも、注意するべきことが3つほどあります。

いっぺい

これから紹介するポイントに注意して、松のもみあげにチャレンジしていきましょう!

ポイント① 春のもみあげは新芽に注意

もみあげは11月ごろ(休眠期)秋に行うのが一般的ですが、やむおえず春におこなう方もいると思います。

そこで注意するポイントが、新芽をあやまって落とさないようにすることです。

4〜6月頃の新芽はまだ柔らかく、もみあげの際にあやまって落としてしまうことがある

春にもみあげを行う際には十分に注意して作業しましょう。

ポイント② 弱っている松(マツ)には最低限のもみあげ

松の木が弱っている場合も注意が必要です。

弱っている松の芽は非常にもろく、もみあげをしているとポロッと取れてしまうことがあります。

なので、弱っている松のもみあげは最低限して

  • 枯れ葉を取り除く
  • 元気そうな緑の濃い枝のみ、もみあげをする

これぐらいにしておくほうが無難です。

ポイント③ 葉を全てムシらない

一つの芽にある葉を全てムシると、その芽は枯れてしまいます。

なのでもみあげをする際は最低でも4〜6枚は葉を残すようにしましょう。

理由は、1〜3枚だと少し寂しい感じになってしまい、7枚以上だと暑苦しく見えてしまいます。

いっぺい

あまり神経質に考える必要はなく、大体でOKです!

 

秋のもみあげで美しく健康な松(マツ)に仕立てよう

剪定された黒松(クロマツ)

松の木はもみあげをすることで、本当に美しい樹形になります。

ですが、高所での作業は非常にキケンをともないます。

少しでも危ないと感じたら、業者に頼むことも検討してみましょう。

下記の記事では、おすすめの剪定業者を紹介しているので参考にしてみてください。

いっぺい

もちろん、岡山県内であれば私たち福森造園に、お気軽にお問い合わせください。
無料でご相談・お見積りいたします!

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